卒業生インタビュー「定年目前のリスキリング。ドローンを入り口に、人生が広がった」


── 特定一般教育訓練給付金を活用し、国家資格「一等無人航空機操縦士」を取得

全くの初心者からドローンに挑んだHORIOさん。定年を目前に、教育訓練給付金も活用しながら、二等・一等と着実にステップアップし、人生の新しいステージを切り拓いた経緯と、これからの展望をじっくり話していただいた。


■プロフィール

HORIO さん|60代・男性|会社員|東京都在住
受講コース:スタンダード・コース

Q. ドローンに興味を持ったきっかけを教えてください。

── Amazonが米国で自宅へドローン配送を始めたというニュースがきっかけです。国内の動向を調べてみると、点検・離島への搬送・測量・空撮など幅広い場面で活用されていることがわかって、一気に関心が高まりました。

当時はAIの講座受講も迷っていましたが、「自分にはドローンの方が合っている」という直感と、節目を前に今後の生き方を模索していたタイミングが重なって、年齢に関係なく社会貢献できそうだと考え、ドローンを選びました。

Q. なぜ、「一等無人航空機操縦士」の資格取得を目指したのでしょうか?

── もともと一等を目標にしていましたが、最初に行ったスクールで「初心者には難しい」と言われ、まず二等を取得してから、一等へステップアップするルートを選びました。

一等を目指したのは単に「上の資格を取りたい」という動機ではないんです。少子高齢化が進み、過疎化も深刻になっていくなかで、ドローンの社会実装を本気で進めるには、安全に対して信頼される存在でなければいけない。一等を取得することで、その責任の一端を担えると思いました。

Q.  スクールを選ぶ際に重視したポイントを教えてください。

── 自宅から通える立地を第一条件として、そのうえで、長年の実績があり、信頼と安心感を持てるスクールを探しました。「2日で合格」といった短期取得のみを全面に売りにしているところや、口コミの評判が今ひとつのところは対象から外して、安全教育に力を入れ、地域との防災協定を結ぶなど社会貢献をしていることを重視しました。

Q. K.S.ドローンカレッジを選んだ決め手は何でしたか?

 ── よくある一般教育訓練給付金ではなく、特定教育訓練給付金の対象講座であることが大きかったです。もちろんそれだけでなく、測量や空撮、減災などオプションが豊富な点や、自前で練習場を保有していることも魅力でした。特に日光の飛行場は宿泊施設もついていて、これが最終的な決め手になりました。

Q. どのようなスケジュールで受講されましたか?

── 一等の学科試験は半年ほど前にすでに合格していました。今回は実技試験対策で、まず板橋校舎で机上・口述試験のレクチャーを受けて、実機の点検作業とピルエットホバリングの練習で約1.5時間。その後、日光飛行場に泊まり込んで猛特訓して修了審査へ。トータル4.5日間の受講でした。最終的に合格できたときは、本当にほっとしました。

Q. 受講中に特に良かったと感じた点や、印象に残っていることを教えてください。

── なんといっても、実機で長時間練習できたことです。宿泊施設の目の前が飛行場なので、移動時間のロスがなく、朝から夕方まで練習に集中できました。

また、インストラクターが気さくで、自然とリラックスできる雰囲気も印象的でした。みんなでスーパーに買い出しに行って施設で食べたり、夜は東照温泉(源泉かけ流し!)で疲れを癒したり。ウグイスの声を聞きながら練習する朝は、心が癒されました。

Q.  特に苦労した点はありましたか?また、どのように克服しましたか?

── 風との戦いが一番難しかったです。一等特有の「ATTIモード」で風の中を安定飛行させることが、二等との最大の違いでした。スクエア飛行や八の字飛行では、風向きが変わるたびに機体の挙動が変わるので、常に先読みの操作が必要でした。

 対策はシミュレーターでの徹底練習です。風速5m/秒の設定で試験コースを再現し、あらゆる向きからのホバリングを繰り返しました。「どんな風が来ても機体を止める」という意識を養うのに、とても効果がありました。あとは、格安のトイドローン(100g未満のミニドローン)で部屋を飛行練習するのも、案外いい練習になります。

Q.  受講を終えて、ご自身の中で何か変化はありましたか?

── ドローンを通じてさまざまな人と出会い、新たな視野が開けました。あのまま転職せずにいたら、仕事だけの人生になっていたと思います。チャレンジできたこと自体が、かけがえのない経験です。

日常では、安全への関心が広がりました。最近、電車や飛行機内でモバイルバッテリーが発火したニュースを見て、危険物取扱者(乙種)の勉強を始めたくらいです。

Q. 取得した資格やスキルを、今後どのように活かしていきたいですか?

── ドローンの社会実装化に向けた仕事にかかわれたら幸せです。少子高齢化・過疎化・インフラ老朽化・物流の人手不足——こうした社会課題に、AI・人型ロボット・ドローン・衛星などが連携して応える時代がくると思っています。その一翼を担える存在でありたいですね。

Q. 最後に、ドローン国家資格の取得やステップアップを考えている方へ、メッセージをお願いします。

── ドローンの講座は費用が高めなので、厚労省の「特定一般教育訓練給付金」を活用することをおすすめします。都内で一等対応の指定講座はまだ少なく、K.S.ドローンカレッジはその一つです。ぜひ活用を検討してみてください。

私は全くの初心者から始め、二等・一等と着実にステップアップできました。「うまい人は脱力して操作している」——かつて、スクールで言われた言葉が今も心に残っています。焦らず練習を積み重ねれば、必ず上達できます。安全な空の社会を、一緒に作っていきましょう。

※本記事はインタビューアンケートの回答内容をもとに編集・構成しています。

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